~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

「美しい日本語」フェア

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「美しい日本語」フェア

見かけは、
金田一春彦『美しい日本語』『ホンモノの日本語』(角川ソフィア文庫
山下景子『美人の日本語』『美人の日常語』『花の日本語』(幻冬舎文庫
齋藤孝『声に出して読みたい日本語』シリーズ (草思社文庫)
などが中心に見えますが、

一番の軸は、

世界で一億もの市場をもつ国民文学は、米中ロなどの大国を除けば、極めてまれです。



今、出版の危機が叫ばれてますが、世界の大半の国民文学は7千万人以下の国々。

日本
ほど恵まれた国はありません。

しい日本語を守り育てるのは、これからの私たちの責任です。
 

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美しい日本語は、古来、漢文や英文などとの交流によって磨かれてきました。

日本のことをまったく知らない外国人に、日本のことを説明するために
最初は英文で書かれた岡倉天心茶の本』や
新渡戸稲造『武士道』などが、
はじめから日本語で書かれたもの以上に、美しい日本語をうみ育てました。

同時に漢文の素養のある明治人たちが、
多くの日本文学を口語として磨きあげてくれました。

この機会に、幸田露伴樋口一葉泉鏡花夏目漱石中勘助などの文章を
あらためて読んでみてはいかがでしょうか。