~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

手作り冊子『高橋勝巳句集』

(旧)月夜野町の実家の近所のおじいさんに頼まれた俳句集が出来上がりました。 手作り本活動の一環として作ったものです。 平成13年から21年までの間につくられた50句とふたつの短歌を掲載。 はじめは、ただ俳句を書き連ねただけの原稿をいただいて、はてど…

前回紹介したマルセル・モースの『贈与論』の続き

とても大事な本なのだけれども、読む人によって捕らえ方が実に様々にわかれる本です。 だからこそ、良い本であり、古典として残る価値もあるといえるのですが、著者自身が、この本でなされている研究は「素材の提示にすぎない」と断りがきをしているので、当…

とても大事な本が復刊。モースの『贈与論』

二十世紀の古典中の古典ともいわれるマルセル・モースの『贈与論』が、ちくま学芸文庫から復刊されました。 復刊といっても、勁草書房から出ている『贈与論[新装版]』も、まだ3,800円+税で入手できます。 私は、文庫化される情報を知ったときに、「あれ?も…

子持の「眠り姫」のオッパイは雨乞山

かみつけの国にとっては今世紀最大の発見ともいえる 「子持の眠り姫」のおなはし。 http://kamituke.hp.infoseek.co.jp/page023.html 美しい女性の寝姿に見える小野子山の裾野のことです。 子持神社の参道を登って子持神社に近づくにしたがって、 この女性の…

2月のおさえておきたい本

◆◆◆ 一般書 ◆◆◆ ○ 吉村昭 『時代の声、資料の声』 河出書房新社 1,600円+税 (注目★) ○ 山本一力 『晋平の矢立』 徳間書店 1,600円+税 ○ 宮城谷昌光 『他者が他者であること』 文芸春秋 1,619円+税 ○ 開高健・青柳陽一写真 『河は眠らない』 文芸春秋 1,…

辰巳正明 『歌垣 ――恋歌の奇祭をたずねて』

辰巳正明『歌垣 ――恋歌の奇祭をたずねて』 新展社新書 定価 本体1,000円+税 ある常連のお客さんと子持の万葉歌の話をしていたら、そのお客さんがこれは「歌垣」として歌われたものなんだよと話してくれました。 その歌に関する真偽はともかく、万葉歌の原点…