~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

あらためて『文明の衝突』、その核心部分

昨日、ある常連のお客さんから、電話で『文明の対立』とかいう本はあるかとの問い合わせがありました。 もしかして『文明の衝突』ではないですか? と聞くと、よくはわからないが、つい最近死んだ人の本だという。 そのとき、わたしは『文明の衝突』の著者名…

冬休みに読む本

先ほど、大学生か高校生風の若いお客さんが、文庫をまとめて買っていかれました。 こんな組み合わせです。 一言、「すばらしい組み合わせですね」 と声をかけたものの、ほんとうは抱き寄せて頬ずりしてあげたいようでした。 柳田国男『青年と学問』岩波文庫 …

やりがいある仕事を市場原理のなかで実現する!

渡邉正裕著 『やりがいある仕事を市場原理のなかで実現する!』 光文社 定価 本体1,500円+税 うちのお店ではうっかりノーマークの本でした。余所のお店で見つけた本です。 「好きな仕事は、金儲けにつながらない。」 「NPOや地域活動など、理念型の仕事…

今年の本を振り返ると

この時期になると各分野でこの一年をふり返る特集が出てきます。 本の年間ベストセラーランキングも、大手書店や主要取次などからそれぞれ発表されています。 最近は、なんとなくしかけ販売でヒットした作品が多くなってきたような気がします。 うる技術が進…

柳澤桂子『よく生きる智慧』

またまた配本、重版のシビアな小学館から、いい本が出てしまいました。 以前、紹介した田中優子の『カムイ伝講義』も、すばらしい本だったのでガンガン売りたいところでしたが、配本が無いのは我われ零細書店には仕方がないとしても、重版自体がなかなかシビ…

加藤周一と『日本文学史序説』

大きな存在がまたひとり、亡くなられました。 井上ひさしさんは、「北極星が落ちた」とまで表現してました。 世の中がいかに変わろうとも、いつもわたしたちのいる場所を不動の位置から方向を指し示してくれた貴重な存在でした。 思えば30年も昔、私が大学受…

【12月のおさえておきたい本】

○ 『ローマ亡き後の地中海世界 上』塩野七生 新潮社 定価 本体3000円+税 ○ 『小林秀雄先生来る』原田宗典 新潮社 定価 本体1,300円+税 ○ 『幕末史』半藤一利 新潮社 定価 本体1,800円+税 ○ 『白洲次郎・正子の夕餉』牧山桂子 新潮社 定価 本体2,600円+税…