~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

WEB2.0時代の整理術・仕事術

2年前、今住んでいるマンションに移った時は、もう最良の空間を手にいれた満足感があったが、すでにその空間はものの置き場所の余地は無くなり、立体詰め込みの工夫を駆使しないと快適空間は維持できなくなってしまった。

 その時パソコンLAN環境も、5年前に比べたらほぼ理想の環境がようやく整ったかに見えましたが、やはり1台、2台と時代についていけないPCが出はじめている。

 こうなるまえから、私は常に整理術・仕事術などのタイトルがつく雑誌や本は、つい買ってしまう習性はあるのですが、そうした雑誌や本が、まったく整理されないまま机の周りに散乱しているこの実情は、どう表現したらよいものか。

 それでも、現実にこの間に起きたWEB2.0時代の変化というものは、仕事のスタイルにかつてない大きな変化をもたらしてくれた。

 なんといっても、ネットの向こう側にデータをおいておける環境が出来たことで、情報を持ち歩く必要が減っただけでなく、ノートパソコンですら近頃は持ち歩くことがほとんど無くなった。
 手に入れたときは感動ものだったウィルコムのZERO-3も、たまに遠くへ出かけるときでもなければ使う機会もあまりなく、携帯電話の予備機程度の役割しかしていない贅沢なオモチャと化している。
 
 思えばスケジュール管理などは、これまでどれだけのシステムを試しては挫折を繰り返してきたことか。これもWEB2.0でこそ、ようやく解決することができたといえる。


 このWEB2.0時代ならではの機能のひとつにGoogleやyahooの提供しているデスクトップ・ガジェット機能があります。
 デスクトップ上にこれらの豊富な機能を選んでおくことで、スケジュールや最新ニュース、ウェブクリップ、mixiチェッカーなど、随時最新情報をデスクトップ上で確認できるようになった。
 このガジェットとこのmixiが、私のこの半年の日常生活を大きく変えた。
 とても便利になったことに違いはない。
 が、これで仕事の効率がはたしてどれだけ上がったのだろうか?
 最近、便利になったには違いないが、
どうも自分の仕事の効率が、むしろ下がっているのではないかと感じることが多い。

 この便利になったということに私があんちょくにのっかてしまったことが
結果、もたらしたものは、「散漫」ということだ。

 いろいろな整理術・仕事術の本を見ると、その道の達人と呼ばれるひとほど、パソコンのデスクトップ上には余計なアイコンは置かない。
 会社でも自宅でも、自分の机の上も余計なものはおかずにすっきりと整理されている。仕事の効率を上げるためには、アレモコレモの状態にせず、必要なときに必要なものがサッと出せることが大事なのかと再三思い知らされる。
 どの本や雑誌に書かれていることも、とてもよく納得させられる内容だ。
 デスクトップに余計なものは置かないに限るようだ。

 先の「散漫」から解放されるためにも、
「いつでもなんでも出来る環境」よりも「必要なときに必要なことが出来る環境」が必要であることがよくわかった。
 デスクトップ上は、すっきり整理しておかなければならない。

 で、もう一度よーく考えてみた。

 それで、私の出した結論・・・・・・


 「肌にあわない」

話はよくわかったつもりだけど、整然とした机の上
これは年に1回くらい出来るととても、気持ちがいいものだ。
ところが、日々整理・整頓を心がけている姿なんて、やっぱり自分の性にはあわない。

職場では、複数の人間が共有するものが多いので
なにかと整理や適切な表示にはマメに気を使うほうだが、
自分のスペースとなると、それにそれほど神経を使うのも時間がもったいないように思えてならない。
おかげで、今も大事な人の住所控えが見つからないありさまだけど。
必要なものをがむしゃらに引っ張り出しては積み上げ
引っ掻き回してはあさりの繰り返しのほうが
私はやっぱり楽しくていい。

でも、このことをいろいろ考えてるうちに大事なことに気づいた。
何かに集中するためにも、これからは、万能で便利であることよりも
不便である場所・空間の効用というか、
目的別に使い分けることがとても大事であることを痛感させられた。
現に、今もこのmixi遮断時間などは、意識的に作るようにしている。

これからネット環境などが一段と整備され、ユビキタス社会にまでなると
特定の作業にだけ集中できる空間というのが、逆にとても重要になってくる。

そういえば確かに、以前から私にとっては車の中というものが
運転以外のことは基本的になにも出来ないことが強制されている空間であるため、
最も音楽を聴く空間として活用されている。

なるほど、
だとすると、決して贅沢は言わないが
音楽に専念できる部屋、
映画鑑賞などに専念できる部屋
様々な工作作業をする部屋、
調べごとをする部屋
インターネット等の外部情報を完全遮断した静寂の茶室のような空間など
書庫を別にしても4,5部屋はプライベートで必要だということになる。
決して贅沢を言っているわけではない。フフフ。

ヨシッ!
間取り図のイメージが見えてきた。