~ここから新しい世界に出会える~正林堂

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北川修三『上越新幹線物語』

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北川修三著 『上越新幹線物語 1979 中山トンネル スピードダウンの謎』
   交通新聞社新書017 定価 本体800円+税
 
 上越新幹線は、私たちの住んでいる渋川市のすぐ西側を通っていますが、それはトンネルの中であるために普段は気づきません。
 
 しかし、このトンネル工事が、大変な難工事であり、その苦労の痕を今もその通過時に知ることができるとは、この本を見るまで私は知りませんでした。
 
上越新幹線東北新幹線と同時開業する予定だった。
しかし建設中の1979年、群馬県内の高崎駅上毛高原駅間にある全長1万4830メートルの中山トンネル内で、
日本トンネル建設史上最悪といわれる出来事が発生。
その結果、開業は大幅に遅れ、さらには高速の新幹線がスピードダウンせざるを得ない半径1500メートルのカーブがトンネル内に残された。
当時の建設担当者が語り残す苦闘と真実のドキュメント」
                                         本書カバー解説より
 
著者は、1970年、日本鉄道建設公団(現、鉄道建設・運輸施設整備支援機構)に入社。
3年弱の青函トンネル勤務を経たのち、トンネル技術者として上越新幹線中山トンネルをはじめ全国の鉄道トンネルの建設に携わる。
2002年公団を退社、引き続き建設コンサルタント会社に勤務してトンネル建設に情熱を注ぎ、現在に至る。