法神流の実在の女剣士ドラマ化「花嵐の剣士」
幕末動乱期に実在した法神流の女剣士、中澤琴をモデルにしたドラマが制作されました。
花嵐の剣士
~幕末を生きた女剣士・中澤琴~
2017年 1月14日(土) よる9時から
放送にあわせて重版されることを切に願います。
そんなことを残念に思っていた折、法神流の伝承活動にかかわっておられるS先生から下記の本を紹介していただきました。
間明修二(まぎらしゅうじ)著
『我思う、故に我幕末にあり』 文芸社
『我思う、故に我幕末にあり』 文芸社
定価 本体800円+税
なかなか史実をよくふまえたフィクションであるとの紹介でしたが、読んでみて驚きの作品でした。
構成、ストーリー、史実の織り交ぜ方、人物描写、どこをとってもとても完成度の高いものです。
わたしは、名の知れた作家でさえ、現代作家の場合は満足できる作品に出会うことは少ないのですが、本作品はとても気持ちよく一気に読み通すことができました。
フィクションとはいえ、中沢琴の生きた時代、歴史の境遇も実に活き活きと描かれています。
残念ながら、このすばらしい著者については石川県出身、神奈川県在住ということ以外、情報がありません。
ドラマをみて中沢琴に興味を持たれる人がいたら、是非おすすめしたい1冊です。
1時間半ほどのドラマなので、法神流についてそれほど深く語ってくれるとは思えませんが、これをきっかけに、ほとんど地元以外表にでる機会がなかった名前が知られることは確かです。
法神流は、現在も伝承活動が行われています。
情報を知らせてくれた須田先生、ありがとうございました。