2018-07-14 他人事じゃないことがわかる『ぐんまの自然と災害』 もっともっと本について語ろう #練習用 どこかで災害が起きるたびに、群馬は災害が少ない土地でよかったねなどと会話がよくされるものですが、歴史を見れば、群馬はむしろ災害大国ともいえるほどの歴史を持っています。 古くは榛名山二ツ岳の噴火、天明の浅間山大噴火などの火山災害に加え、 水害も明治43年、相次ぐ台風の来襲による水害で284人の死者を出してる他、 昭和10年の台風では死者218人。 そして昭和22年の有名なカスリーン台風で592人の犠牲者を出しています。 こうした災害被害の多さが行政の財政難をおこし、 それが公営ギャンブル大国 (つい最近まで競輪、競馬、競艇、オートレース全て揃っていました) への道を開くことにつながりました。 急峻な山に囲まれていることからダムとそれに絡んだ事業もひと際多く、 下久保ダム下流の地すべり対策では、毎年10億円以上が費やされているといいます。 そんな群馬の自然と災害の概要を知るのに格好の一冊が出ました。 『ぐんまの自然と災害 過去を解き明かし将来に備える』 上毛新聞社 本体1,400円+税 写真下は『群馬の自然災害』みやま文庫