~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

マナー注意に命かける?

昨日は、例の「心は胸にではなく脳にある」と言いはるパートとふたりでレジにいました。
パソコンの画面は、最近ネットで知り合った在米の知人と
スカイプのチャットを4時間あまりもつなぎっぱなしのままで。
そこで、そのパートさんとの間では
最近の車の運転手のマナーの悪さの話になりました。

タバコの投げ捨てはもとより、
窓から平気でポンポンとゴミを投げ捨てる。
信号待ちのときに吸殻入れを道路にドアをあけて捨てる。

これらの行為を目撃している方は多いことと思いますが、
みなさんはどうしているのでしょうか?

ライトをパッシングする?
ラクションを鳴らす?
黙って見過ごす?

そのパートは姉妹と息子が警察官であることもあり、
最近やたらとそうした行為が気になるとのこと。

そんな話をしていたら、そうしたマナーへの対応に限らず、
他人の運転を注意したばかりに、
ときたま新聞でも目にしますが、
逆に相手の怒りを買い、殴られたりしている例が
私のまわりでもけっこうあることに気づきました。

かつての同僚は、後ろからあおっただろうと因縁をつけられ、
顔を殴られ傷を負い、メガネも壊されてしまいました。

うちのパートの息子さんは、相手が車から降りてきたので、
すぐ携帯で警察を呼んでことなく済んだそうですが、
その都度、判断は難しいことが多いものです。

マナーの悪い相手に限って職業的そのスジの方であったりして、
殴られるくらいならまだしも、ピストルでズドンなんてことも
無いとは限らない世の中です。
余計なことはしないに限るという人を責めることはできません。

ただ、世の中、何が正しいかよりも、
目の前の人に言葉を発することが出来なくなってしまったら
もうほんとに終わりではないかと危惧します。

「戦争反対」などのスローガンは声高に叫ぶことよりも、
目の前のひとの些細な行為に対して何も言うこともできない社会のほうが
ずっと怖いような気がします。
実際、目の前の小さな現実に対する態度の方が
その人間はよくあらわれているともいえます。

だからといって決して皆さんに、
マナーの悪いドライバーにクラクション鳴らせ、
パッシングしろというつもりはありません。
その時、その時の状況で、結構大きな決断を要するものです。

ほんとにそのドライバーが投げ捨てたゴミなのか、
車の風であおられたゴミなのか
離れた後ろからでは判断がつかない場合もあります。

私の場合、普段乗っている車がデリカの頑丈なボディで車高も比較的高いので、
そのときばかりはやや強気で、万が一の場合は車で体当たりしてでも逃げる覚悟もしてますが、
それでも、先に相手のナンバーをメモして、
ドアロックを確認してからにします。
絶対窓やドアを開けたりはしないことです。

でも、会社の軽自動車で出ているときなどは、
よほど慎重に判断をしなければなりません。

かつて地域には必ずおっかないオジさんやオバさんが
目をひからせてたものですが、この責任を
警察などの公共機関にばかり求めるような社会にならないことを願いたいものです。

よく社会正義を語るときでも
国や行政、企業の不祥事にたいして非難することは簡単ですが、
あなたの職場や身の回りでおきている現実に対して
どれだけのひとがNOと言える覚悟があるだろうか。

イヤな世の中ですが、
目の前のひとりの人間に対して
なにもものを言えない社会にはなんとかしたくないものだと思いました。

ここが一番問われているところではないかと・・・・

いつも仕事で疲れ果てているときに
目の前に落ちてる小さなゴミを
腰を折って拾えるかどうか、
といったようなちょっとした差なのだけど。