久しぶりに「酒を飲む」
毎週定例の会合、昨夜は店を閉めた後に向かったため、
到着は10時になってしまった。
実はここ数日、私の横腹の痛みがひどくなり、昼間、病院へ寄ってきたため参加は見合わせようかとも思ったのだけれども、酒を飲んだり、徹夜でもしなければ問題ないだろうと、とりあえず顔だけは出すことにした。
ところが、最近その会合に遅い時間に顔を出すときは、よく缶ビールを差し入れに持っていくことが多く、今日は自分が飲まないからといっても、なんとなく私が持ってくることをあてにしている人もいそうな気がして、やはりビールは買っていくことにした。
すると案の定、待ってましたといったような顔がそろっていて、さらに久しぶりのSさんまでいる。
これはヤバイと感じつつも、
「今日は私は飲まない!」
と、強い決意を伝えて、缶ビールの入った袋をドンと机においた。
しかし、1時間、2時間と時がたつと、今日ははじめてSさんのことを経歴を含めてじっくりと聞く機会をえることができそうな流れになってきてしまった。
まわりは、次第に日本酒に切り替えるひとも出始め、私の鉄の意志にしきりに揺さぶりをかけてくる。でも、今日ははじめに宣言してあるから気兼ねなく、一人ウーロン茶を飲みつづける。
が・・・・
時とともに、私の胸の奥から
魂の叫びが聞こえてくる。
「いったい何が大事だというのだ!」
そうそう。
このひと時、心ゆくまで友と語り合うことに勝る価値がどこにあるのだ。
カキーン!
私の別の鉄の意志の扉が開く。
「頭で決めたことより魂の声に従え!」
プシュッ!
と、缶ビールの口をあける。
そんな経緯で毎度のパターンに戻ったのですが、
Sさんと話をしながら、久しぶりに「酒を飲む」という世界を思い出した。
その場でも、私は、
対話というのは1対1でこそするものだという拘りを、酒の場でも重視するという自分の基本スタンスを話したが、
美味い酒の飲み方というのが、酒の銘柄や肴の問題よりも
ここにこそあるのだということを久しぶりに思い出した。
昔は、先輩と飲む、後輩と飲む、友人と飲む
どのような場面においても
日常の会話では伝えられない大事なものが伝えられる場として
酒の場がロマンとともにあった。
それが、いまでは楽しさを共有する時間としてばかりの酒に終始しているように見えてならなかったが、そうでない機会自体、私もとても少なくなっていた。
かといって、決してSさんとじっくり打ちとけた話ができたというほどの会話ではなく、これまでずっと確認したいと思っていたことをようやく聞き出すことができたといった感じの内容だったのですが、それでも、美味い酒を飲む時間というものを思い出すに十分なひとときでした。
それは、大事な文化の継承というものは、
決してマニュアルの受け渡しで行えるものではなく、
必ず人の口から口へ、マンツーマンの口承で受け継がれるという基本を思い出したことです。
そこには当然、帰宅時間を気にするよな飲み方があってはならない。
とはいいつつも、外が明るくなりだした頃には、
体がだんだん横になり、眠気が会話を途切れ途切れにするようになってくる。
私の鉄の意志はこの辺までらしい。
もうすっかり必要のなくなった電気を消して、座布団を3枚ならべて2時間ほど寝てから渋川に帰った。
おかげで今日はすこぶる体調も良い!
到着は10時になってしまった。
実はここ数日、私の横腹の痛みがひどくなり、昼間、病院へ寄ってきたため参加は見合わせようかとも思ったのだけれども、酒を飲んだり、徹夜でもしなければ問題ないだろうと、とりあえず顔だけは出すことにした。
ところが、最近その会合に遅い時間に顔を出すときは、よく缶ビールを差し入れに持っていくことが多く、今日は自分が飲まないからといっても、なんとなく私が持ってくることをあてにしている人もいそうな気がして、やはりビールは買っていくことにした。
すると案の定、待ってましたといったような顔がそろっていて、さらに久しぶりのSさんまでいる。
これはヤバイと感じつつも、
「今日は私は飲まない!」
と、強い決意を伝えて、缶ビールの入った袋をドンと机においた。
しかし、1時間、2時間と時がたつと、今日ははじめてSさんのことを経歴を含めてじっくりと聞く機会をえることができそうな流れになってきてしまった。
まわりは、次第に日本酒に切り替えるひとも出始め、私の鉄の意志にしきりに揺さぶりをかけてくる。でも、今日ははじめに宣言してあるから気兼ねなく、一人ウーロン茶を飲みつづける。
が・・・・
時とともに、私の胸の奥から
魂の叫びが聞こえてくる。
「いったい何が大事だというのだ!」
そうそう。
このひと時、心ゆくまで友と語り合うことに勝る価値がどこにあるのだ。
カキーン!
私の別の鉄の意志の扉が開く。
「頭で決めたことより魂の声に従え!」
プシュッ!
と、缶ビールの口をあける。
そんな経緯で毎度のパターンに戻ったのですが、
Sさんと話をしながら、久しぶりに「酒を飲む」という世界を思い出した。
その場でも、私は、
対話というのは1対1でこそするものだという拘りを、酒の場でも重視するという自分の基本スタンスを話したが、
美味い酒の飲み方というのが、酒の銘柄や肴の問題よりも
ここにこそあるのだということを久しぶりに思い出した。
昔は、先輩と飲む、後輩と飲む、友人と飲む
どのような場面においても
日常の会話では伝えられない大事なものが伝えられる場として
酒の場がロマンとともにあった。
それが、いまでは楽しさを共有する時間としてばかりの酒に終始しているように見えてならなかったが、そうでない機会自体、私もとても少なくなっていた。
かといって、決してSさんとじっくり打ちとけた話ができたというほどの会話ではなく、これまでずっと確認したいと思っていたことをようやく聞き出すことができたといった感じの内容だったのですが、それでも、美味い酒を飲む時間というものを思い出すに十分なひとときでした。
それは、大事な文化の継承というものは、
決してマニュアルの受け渡しで行えるものではなく、
必ず人の口から口へ、マンツーマンの口承で受け継がれるという基本を思い出したことです。
そこには当然、帰宅時間を気にするよな飲み方があってはならない。
とはいいつつも、外が明るくなりだした頃には、
体がだんだん横になり、眠気が会話を途切れ途切れにするようになってくる。
私の鉄の意志はこの辺までらしい。
もうすっかり必要のなくなった電気を消して、座布団を3枚ならべて2時間ほど寝てから渋川に帰った。
おかげで今日はすこぶる体調も良い!