~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

#その他文化活動

「理解」と「諒解」、文章をつづることの再評価のつづき

前々回に書いた飯塚先生の本の紹介で「引き出す」教育ではなくて、「受け止める」教育のことを書きましたが、同じような表現で「諒解」という言葉がありまです。 これもまた、1年の半分を上野村で暮らす哲学者、内山節さんのよくつかう表現です。 年末のテ…

前橋の絵本作家、空羽ファティマさんの本

昨日、出版社の営業の方が見えられました。 児童書の版元で、ひくまの出版さんです。 高崎・前橋から北になると、実用書以外の版元はめったに来ることがないので、いったい何の用だろうとこちらもついかまえてしまう。 聞くと、前橋の絵本作家さんの話題の本…

慰問袋の手紙

先日、月夜野の実家の叔母のところに挨拶に寄ったら、こんなものが家の奥から出てきたと、面白いものを見せてくれました。 戦争中に女学生が戦地へ行っている兵隊さんあてに書いた手紙の返事の束です。 話を聞くと、戦地の兵隊さん宛てということで、書くと…

小町噺三題

最近買うお米、身近にお米屋さんといのを見かけなくなってから もっぱらスーパーで買うしかなくなってしまった。 馴染みの酒屋にいくと、その時々のお勧めの上等な美味い米が買えるのですが、 日常で使うにはちょっと高い。 やっと見つけた米屋さんに駆け込…

国をあてにしない地方文化都市、ボローニャ

井上ひさし『ボローニャ紀行』 文芸春秋 定価 本体1,190円+税 バイロイトという小さな町の伝統となったワーグナーの楽劇を毎晩見ていると、山ひとつ隔てたドイツとイタリアでかくも文化の違うものかと痛感させられます。 ヨーロッパの国々でも、このふたつ…

破格の強さを持った一向一揆の特殊性

不連続シリーズ「近代化でくくれない人々」 約・第34回あたり? 間隔があいたり、話が飛んだり、自分でも前の話を忘れたり、 ほんとに心もとない不連続シリーズ。 いよいよ「百姓ノ持タル国」の話に入るのですが、 またまた、その前に、 その前提として、…

読書補助椅子を作りました

以前から、私が風呂で長時間本を読むことを習慣にしていることについて、 まわりから体に良くないとの注意を受けていました。 いくら注意されようが、自分にとって最も集中して本が読める場所なので、 真剣に改める意志はあまりなかった。 でも、2,3時間浸か…

今の自分に満足できないとき

最近、ある友人が、慣れない仕事の多忙な毎日に追われて、いろいろ悩んでいる。 でも私は君を助けることはできない。 君自身が自分で解決しなければならない問題だから。 でも私の場合は、いつも似たような場面でこんなふうに考えている。 同じように忙しい…

手を広げすぎているのだろうか?

昨年の秋頃から、どうも仕事が行き詰ったまま、突破口を見出せないでいる。 それは、考えが行き詰っているというよりは、行動が行き詰っているような感じだ。 雑多なことがらに手を広げすぎて、集中してひとつの仕事にかかっている時間が、 数年前にくらべて…

「自分の感受性くらい自分で守れ」茨木のり子

毎度散らかった机の上を整理していたら、ちょっと前の出版社のDMが出てきた。 10月にテレビ放送された「3年B組金八先生」で、 教え子美香へ金八先生が読み上げた詩の載っている本。 もう遅いのだけど、注文しておいた。 「自分の感受性くらい」茨木のり…

自分と向き合う力

昨日は、映画祭準備作業のひとつ、会場や周辺商店街の飾りつけで使用する竹の切り出し作業に行ってきました。 「きらっしゃい尾瀬の森映画祭」 http://www.maron.gr.jp/ozefilm/ 朝から快晴で、気温がどんどん上がりそうな陽気、店の開店前の月夜野人さんに…

久しぶりに「酒を飲む」

毎週定例の会合、昨夜は店を閉めた後に向かったため、 到着は10時になってしまった。 実はここ数日、私の横腹の痛みがひどくなり、昼間、病院へ寄ってきたため参加は見合わせようかとも思ったのだけれども、酒を飲んだり、徹夜でもしなければ問題ないだろ…

検査・診断・処方って?

報告が遅くなりましたが、 金曜日の午前中にちゃんと二度目の病院に行ってきました。 再度、その後の経過などいろいろ改めて聞かれたが、 先生は、検査の結果や問診による私の返答に しきりに首をかしげる。 ぜん息などの場合は、夜咳き込むことが多いそうだ…

やっぱり、病は気のせい

日曜日は毎週、コンビニで新聞をごっそり買う。 朝日、読売、毎日、日経、産経、上毛、東京の7紙。 書評欄をチェックするためです。 ちょっと立ち寄る時間が遅くなると、たいてい上毛、朝日が先に売り切れてしまう。 新聞への依存度はめっきり減ったが、た…

草の者の道

先に里人に見えぬ道について、サンカ、山伏、マタギなどをとりあげて話しましたが、 もうひとつ大事な役者が抜けてました。 それは忍び、忍者です。 これは、文字どおり道なき道をかけるのですが、 上州、信州の間では、伊賀、甲賀に劣らず、真田の忍びが活…