~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

前橋の絵本作家、空羽ファティマさんの本

イメージ 1

イメージ 2

昨日、出版社の営業の方が見えられました。
児童書の版元で、ひくまの出版さんです。

高崎・前橋から北になると、実用書以外の版元はめったに来ることがないので、いったい何の用だろうとこちらもついかまえてしまう。
聞くと、前橋の絵本作家さんの話題の本の第2作目がてたので、その紹介だとのことでした。

本は、空羽ファティマさんによる『キャメルン 人魚に恋をする』(朗読CD付)
  定価 本体2,600円+税

この絵本、児童書の担当者は知っていました。
お店で注文を受けて取り寄せていたからです。

前作は『ラクダのキャメルン 空を飛ぶ』文芸社 2,310円

ぱらぱらとめくると、実にしっかりとした本で驚きました。
絵は、海扉アラジンさんによる切り絵で、これがまたすばらしい。
色もいい。高崎在住の方らしい。

児童書、絵本というと、どうも優しさが前面に出たものが多いのですが、
この絵本の場合は、もちろん心温まるやさしいお話なのですが、
なにか全体から力強さのようなものが伝わってきます。

決してそれはゴツゴツした強さではありません。
しっかりした本の紙質や装丁、色使いや大人の視点の文章、
それから2,600円という値段もでしょうか?

メルヘンでありながら等身大の大人の香りがなんとなく伝わってきます。

営業の方がわたしてくれた書評記事などによると、著者は読み聞かせなどの活動の他に、
園児用バスにも面ファスナーを使ったシートベルト着用をつける運動をされていました。

早速、ネット署名というのがあったので署名をしておきましたが、
前橋プラザ元気21こども図書館で月に一度やっているという朗読会にも行ってみたくなりました。


1冊購入して、付いているCDを聞いてみると、ピアノ伴奏つきの朗読もすばらしいものでした。
明るくとおる声に、バックのピアノもとてもよくマッチしたもの。

おかげで、今朝はその朗読会に参加している夢を見てしまいました。
自己紹介しようとしたところで、起こされてしまった。