ワープする宇宙

まったく天才の世界というものには、驚かされるばかり。
最近、NHK　BS「未来への提言」という番組で話題をよんだらしいのですが、
リサ・ランドールという、ハリウッド女優にデビューしてもそのまま通用しそうなすごい美貌の科学者。
1962年生まれ！
ハーバード大学卒業で専門は素粒子物理学、ひも理論、宇宙論。
今、世界で最も注目されている科学者で、頭の良さと美貌だけでも十分な嫉妬にあたいする才能を備えているといえるのに、その語り口まで、人並みはずれた説得力の持ち主で誰もを唸らせる絶妙の口調。

この天才科学者が、日本人にはホーキング博士以来のわかりやすい数式を多用しない文章で、私たちに素粒子の世界を、宇宙を、そして５次元の世界が存在することを、明解に解き明かしてくれます。

ランドール博士は、
縦、横、高さ、時間に新しい方向の距離が加わった数式を発表し、
３次元世界は、５次元世界に存在する膜のようなものに貼り付けられていると考えます。

異次元の世界というものを、実にわかりやすく
（私にはわかったようなわからないような・・・）、
超現実界としてではなく隣りに実在する世界として、
現実に実験立証段階まで話をすすめてくれるのです。

NHKは、こうした新しい時代の核心部分への鋭い問題提起のような企画は、
他のどんなジャーナリズムよりも優れていると思います。
かつての「エンデの遺言」もそうだった。


そんなに売れる本ではありませんが、
一度知ってしまったら、買わずにはいられなくなってしまう本。