~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

♪ひとーり上手と呼ばないで

少し前のブログ「魂まで酔わせる酒」で、
サシでの対話の価値について触れましたが、
裏を返すと、私は集団で飲む酒はとても苦手。

いや、酒に限らず集団そのものをどうも苦手としています。
きっとイヌ科ではなく、ネコ科に属しているのだと思う。

大勢で酒を飲む場が苦手ということに限らず、
徒党を組むこと、
大きな組織のなかで仕事をすること、
目的のはっきりしない大勢の会議に参加すること、
ひとと机をならべていっしょに勉強すること、
みんな昔から苦手としてます。

なのに
何故か、ひとより会議を提起したり
組織化を提案したりすることも多いのですが
よく考えてみると、そのどれも
みんなで何かをすること考えているというよりも
その問題の解決にはどうしても必要だから、そうしているに過ぎない気もする。

つい最近も、
なぜ人を巻き込もうとせず、自分ひとりでやろうとするのかと
自分の性格、志向を注意された。

こうした自分の性格がわざわいして、
大勢のいる場では、どうしても黙っている時間が多くなる。

発言をしないわけではないが、
話の流れや、討議のポイントにかまわずポンポン交わされる会話には
いつもついていけずに黙ってしまう。
みんなでわいわい騒ぐ場では、なぜか拗ねて端っこのほうに行ってしまうことも多い。

討議、議論はよくするのだけど、ディベートそのものは下手で苦手なタイプ。

その反動なのか
会議には立場にかかわりなく、レジュメを準備して参加することが昔から多い。
みんなで集まればなんとかなる、という発想をあまり信用していないからです。
みんなで集まる場が意義をもつには、そこに参加する人がちゃんと準備してきてこそ、その効果が出せるものだと思うのですが、
少なくともその招聘、主催する側が、なんの準備もしていない集まりは、
まったく無駄とは言わないまでも、それでは創造的なことは出来ないものだといつも感じています。

名前が出てきませんが、
よく政治討論会などで相手の言った言葉にだけ間をあけずに反応して、
ペラペラよくしゃべるピグモンみたいな顔した自民党議員、
ああいうタイプと同席すると、すっごく疲れてしまいます。

良く言えばこれは、わたしのこの性格は、これからの主流になりつつある、
セルフヘルプ型のネットワーク社会にあった性格なのかもしれない。

しかし、
その裏には
政治学メルビン・クリストフが言う次の真実もかくされている。
「もし人間が一人で成長しようとすれば、必ずや体制の圧迫が身のまわりにつめよってくる。
しかし、もし他の人々とともに成長しようとすれば、体制そのものが変化を余儀なくされる」


ワ・カ・リ・マ・シ・タ!
努・力・シ・マ・スッ!


つい先日、ロスの知人とチャットをしているときに
私を振った女性から私に与えられたテーマソング、
中島みゆきの歌を思い出した。

♪ひとーり上手と呼ばないで
ひとりーが好きーなわけじゃないのよ♪