~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

イザベラ・バードの日本紀行

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先日、『イザベラ・バード日本紀行』の下巻をレジへ持って来られたたお客さんがいて、一瞬あわてた。
あれ?上巻の方はいつ入っていたんだろうか。
このお客さんは、うちから既に上巻は買われたのだろうか。

親しいお客さんであれば、すぐに声をかけて確認したところだけど、ちょっとためらってしまい機を逸してしまいました。

このあたりの分野の本は、比較的うちでは人気があるので、追加手配をすぐにしなければならないのだけど、はたして上巻、いつ入荷したのか、追加手配はきちんど済んでいるのかどうか、悲しいかな自分に記憶がない。

参ったなー、なんて思っていたら、翌々日に上巻の追加注文をしたものがちゃんと入荷しました。
危ない。
自分で注文した記憶がない。

よく、注文しなければいけないような情報を見た本は、実際にその場で注文をしたのか、その情報の確認だけでとどまっているのか、ついあやふやになってしまうことがある。
それだけに、自分では気づいたら出切るだけその場で注文は済ませるようにしています。
最近は店にいなくてもネット受注できるものであれば、自宅でもどこからでも注文はできる。
このことが、かえって思いつき作業が増えて、記憶が曖昧になってしまう原因にもなっているのかもしれない。
家で寝ていて急に思い出し、ベット横のパソコンから注文することもあるくらいだから、
寝ぼけてなにやっているやら相当あやしいもんだ。

もちろん、発注履歴などを後から確認することもできるのですが、面倒なのでそうそう小まめに確認できるものでもない。

頭の悪い自分が、みんな悪いのだけど。

そんないい加減な管理なのですが、
最近、どこが火付け役だったのか知りませんが、渡辺京二『逝きし世の面影』がずいぶん売れたので、その流れでもこの『イザベラ・バード日本紀行』、たくさん売れてくれないかな~。

このひとりのイギリス人女性の仕事が、日本の民俗学にもどれだけ貢献していることか。
イギリスのエリート教育を受けた人って、ほんとに植民地時代であってもしっかりとした思想を持っているような気がします。

平凡社ライブラリー版の『日本奥地紀行』も、しばらく棚で踏んばっていたのだけど、それほどは売れませんでしたが、この講談社学術文庫版は、ロングセラーになるよう力を入れてみよう。