~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

湯浅誠『岩盤を穿つ』

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書評ではありませんが、どうしてもお知らせしておきたかった本なので紹介だけさせていただきます。
テレビでその姿を拝見したとき、ずいぶんしっかりしたことをされている人だと感じましたが、
知れば知るほど、大事なところをおさえている方です。



(以下はe-honのデータからの転載です)

[要旨]
お金がなければアウト、非正規だったら負け組、恋人ができなければ人間失格、マイホームにマイカーがなければ甲斐性なし、病気をすれば自己管理が不十分、老後の貯蓄がなければ人生のツケ。国が企業を守り、企業が男性正社員を守り、男性正社員が妻子を守る。そのルート以外の守られ方は、自堕落・怠惰・甘え・努力不足・負け犬…。いい加減にしてほしい。この「いい加減にしてほしい」に形を与えること、それが活動家の仕事だ。湯浅誠の活動全記録。

[目次]
第1章 NOと言える労働者に―派遣切りに抗して;第2章 生活保護と野宿者の現実;第3章 貧困は罪なのか?;第4章 自己責任論が社会を滅ぼす;第5章 ぼくは活動家;最終章 政権交代で問われること


■著者紹介 

湯浅 誠 (ユアサ マコト)       
1969年東京都生まれ。「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」事務局長、「反貧困ネットワーク」事務局長。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。1995年よりホームレス支援などにかかわる。『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書、2008年、大佛次郎論壇賞受賞)ほか、多数の著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)