『一生稼げる「自分」をつくる!』
『一生稼げる「自分」をつくる!』
一色真司 著 大和書房
定価 本体1,300円+税
多くの人はこのタイトルでわかると思いますが、本書では、どのような職業につけば良いか、
どのような資格を取ればよいかなどといった問題にはふれていません。
「稼げる」ということは、絶対に「職種」や「資格」の問題ではないからです。
では、どうしたらよいのか。
この説明しにくいことを著者は、かなりいいところまで解き明かしてくれています。
著者は、1960年生まれ。
教育特区制度を利用して三重県に開設した株式会社代々木高校と、
高校進学を阻まれる生徒を憂えて設立した無認可のオルタナティブスクール代々木高等学院の運営をしています。
(以下、プロローグより抜粋)
いずれも全日制の学校に居場所を見いだせなかったり、中学時代、何かの事情で学校に行けなくなった子どもたち高校中退でフリーターをしているけれど年齢を重ねて不安だという人たちが、高校卒業資格をとり、それぞれ何かしら「やりたいこと」を見つけるための教育機関です。
理念に賛同してくれる企業と提携し、板前をやって自分で授業料を払いながら高校卒業資格と調理師の免許を同時に取る、通称「丁稚奉公コース」や、インターシップとして働くことで企業に授業料を負担してもらうといった取り組みもしています。
さまざまなコースがありますが、私は生徒たちに特定の資格を取ってほしいとは思いません。
一生食いっぱぐれのない技術を身につけてほしいとも考えてはいません。
なぜなら、そんなものは存在しないからです。
教育畑の出身ではなく、ベンチャー企業の経営者である「校長」として私が彼らに願うのは、
一生稼げる自分を、自分の力でつくってほしい ―― ただ、それだけです。
(引用終わり)
また、こうした教育スタイルを貫く理由は?
「勉強とは、教科書とノートを使ってやるもの」という思い込み。
(これをなくすこと)
学校の勉強よりも、仕事を通して学んだことのほうが、よほどどの人の価値となります。
仕事こそ、人間としての最高の学び舎なのです。
そこで目指す目標、成功とは?
私が考える成功とは、社会的地位が上がることではなく、もちろん大儲けするということでもないのです。
『最終的に、その人が本当に満足するような生活を得ること』
これこそ、生徒たちにしてほしい「成功」なので、そこさえ外さなければ仕事はなんでもいいと思っています。
そのためには?
熱くなるという行為が、まず大切。
次に大切なのが、それを続けることです。
より厳密に言えば、「まったくダメだった」という苦い挫折を重ねた先にしか、熱くなれるものは待っていない。
すべて「働くこと」、「学ぶこと」、「生きること」の核心をついたことばかりです。
この若い人たちへの教育の実践例は、すべての大人の生き方の参考にもなります。
社会人を対象としたこの種の「いかに稼げるようになるか」といった本の大半は、
はじめからある程度の意欲を持った人に向けた本ばかりです。
すでに、挫折したり意欲を失ってしまった人を立ち上がらせてくれる本は、なかなかありません。
しかし、世の中が明るくなるためには、能力のある人が前に進むことよりも、社会の底上げのほうが大事です。
それはひとつの企業や組織の内部でも同じです。
本書は若い人を育てる教育機関での実戦経験から、社会人、大人の生き方に通じる内容を本にまとめたものですが、数年かけて学ぶ教育機関と違って、本で学ぶ場合は、「わかる人」、「できる人」にとってはすぐに実行に移せるすばらしい内容でも、「わからない人」、「できない人」には、なかなか読んだだけではその先には進めないことが多い。
そこをかなり説得力をもって切り込んでいるのですが、次回に、わかったようでも行動に至れない側の問題を取り上げてみたいと思ってます。
「モチベーション3.0」の問題と「一生稼げる自分」と3つで、ちょうどいい組み合わせになりそうです。
一色真司さん、
今の時代に最も求められるとても心強い仕事をされている方です。
一色真司 著 大和書房
定価 本体1,300円+税
多くの人はこのタイトルでわかると思いますが、本書では、どのような職業につけば良いか、
どのような資格を取ればよいかなどといった問題にはふれていません。
「稼げる」ということは、絶対に「職種」や「資格」の問題ではないからです。
では、どうしたらよいのか。
この説明しにくいことを著者は、かなりいいところまで解き明かしてくれています。
著者は、1960年生まれ。
教育特区制度を利用して三重県に開設した株式会社代々木高校と、
高校進学を阻まれる生徒を憂えて設立した無認可のオルタナティブスクール代々木高等学院の運営をしています。
(以下、プロローグより抜粋)
いずれも全日制の学校に居場所を見いだせなかったり、中学時代、何かの事情で学校に行けなくなった子どもたち高校中退でフリーターをしているけれど年齢を重ねて不安だという人たちが、高校卒業資格をとり、それぞれ何かしら「やりたいこと」を見つけるための教育機関です。
理念に賛同してくれる企業と提携し、板前をやって自分で授業料を払いながら高校卒業資格と調理師の免許を同時に取る、通称「丁稚奉公コース」や、インターシップとして働くことで企業に授業料を負担してもらうといった取り組みもしています。
さまざまなコースがありますが、私は生徒たちに特定の資格を取ってほしいとは思いません。
一生食いっぱぐれのない技術を身につけてほしいとも考えてはいません。
なぜなら、そんなものは存在しないからです。
教育畑の出身ではなく、ベンチャー企業の経営者である「校長」として私が彼らに願うのは、
一生稼げる自分を、自分の力でつくってほしい ―― ただ、それだけです。
(引用終わり)
また、こうした教育スタイルを貫く理由は?
「勉強とは、教科書とノートを使ってやるもの」という思い込み。
(これをなくすこと)
学校の勉強よりも、仕事を通して学んだことのほうが、よほどどの人の価値となります。
仕事こそ、人間としての最高の学び舎なのです。
そこで目指す目標、成功とは?
私が考える成功とは、社会的地位が上がることではなく、もちろん大儲けするということでもないのです。
『最終的に、その人が本当に満足するような生活を得ること』
これこそ、生徒たちにしてほしい「成功」なので、そこさえ外さなければ仕事はなんでもいいと思っています。
そのためには?
熱くなるという行為が、まず大切。
次に大切なのが、それを続けることです。
より厳密に言えば、「まったくダメだった」という苦い挫折を重ねた先にしか、熱くなれるものは待っていない。
すべて「働くこと」、「学ぶこと」、「生きること」の核心をついたことばかりです。
この若い人たちへの教育の実践例は、すべての大人の生き方の参考にもなります。
社会人を対象としたこの種の「いかに稼げるようになるか」といった本の大半は、
はじめからある程度の意欲を持った人に向けた本ばかりです。
すでに、挫折したり意欲を失ってしまった人を立ち上がらせてくれる本は、なかなかありません。
しかし、世の中が明るくなるためには、能力のある人が前に進むことよりも、社会の底上げのほうが大事です。
それはひとつの企業や組織の内部でも同じです。
本書は若い人を育てる教育機関での実戦経験から、社会人、大人の生き方に通じる内容を本にまとめたものですが、数年かけて学ぶ教育機関と違って、本で学ぶ場合は、「わかる人」、「できる人」にとってはすぐに実行に移せるすばらしい内容でも、「わからない人」、「できない人」には、なかなか読んだだけではその先には進めないことが多い。
そこをかなり説得力をもって切り込んでいるのですが、次回に、わかったようでも行動に至れない側の問題を取り上げてみたいと思ってます。
「モチベーション3.0」の問題と「一生稼げる自分」と3つで、ちょうどいい組み合わせになりそうです。
一色真司さん、
今の時代に最も求められるとても心強い仕事をされている方です。