~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

いよいよ電子書籍リーダーが普及しだした

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電子書籍は、日本ではこれまで何社かが参入していましたが、どれも思うようには普及しませんでした。

でも、電子辞書の普及例のように、使い勝手のよいハードと、紙の情報をただデジタル化しただけではない新たな活用事例が伝わり出すと、一気に普及は加速するものです。

その動きがようやくamazonの提供するkindleでおきつつある。


Amazon Kindle」の売り上げ、2008年はiPodの初年度並みに--米アナリストが予測
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20378703,00.htm

最近の低価格ミニノートやiPhoneの普及は、いづれもデジタル情報閲覧機能用途を重視した端末だ。
十分なバッテリー寿命と見やすく疲れない液晶画面が、普及の最大の鍵かもしれない。

もしかしたら、今の電子辞書の多くはこちらに吸収されていく可能性も考えられる。



以前、「本ほど効率的な情報はない」と、勝間和代さんの以下の本を紹介しました。

『効率が10倍アップする新・知的生産術--自分をグーグル化する方法--』
  ダイヤモンド社 定価 本体1,500円+税

なんでもグーグル検索すれば情報が出てくる時代だからこそ、
大事な情報は本でなくてはならない理由がここに書かれていると。


勝間さんは、なぜ本を読むことで本質にたどりつきやすくなるのか。
次の3つの理由をあげています。

・理由 ∥燭の本の企画の中から厳選・編集された良質のコンテンツであること
・理由◆|?圓自己実現のために書いている場合が多く、採算度外視で安価なこと
・理由 一覧性にすぐれており、かつ携帯性が高いこと

ところが、こうした電子ブックが普及すると、紙の本とデジタル情報の境目はなくなり、
紙の本にこだわる理由は、さらに無くなっていく。


こうした流れを前提にした、明日の本屋の生き残れるビジネスモデルをはやく構築しなければならない。

鍵は、書店が「版元の代理人」である時代から早く脱却して、
「顧客の代理人」に徹する道を開くことだと思う。