~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

続・群馬の古城

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ちょっとこのタイトルは、店頭のお客さんに誤解を与えやすいようです。
『続・~』とついているのは、既刊『群馬の古城』全3巻の続編として企画されたものという意味です。

既刊の三冊が、本編にあたり、その三冊が好評で完売してしまいながらも再刊のリクエストが絶えなかったため、切り口を変えて本書の刊行となったそうです。

こうしたたぐいの本は、瞬発力は無くとも着実に長く売れ続けるので、刷部数の確定も難しい。
品切れになったからといって、簡単に重版してもそれが完売するには時間がかかる。
かといって品切れのままでは読者の要望には応えられない。

そんな事情が、今回の続編の企画につながったことと推察されます。

この企画の原本は、古書店でもとても高額な値段がついており、私もまだ2冊しか入手できていない。
それだけに、こうした普及版ともいえる企画で再刊されることは、とてもありがたいのです。


今回の特徴は、城、砦、館などの広義の城概念にまつわる用語の解説と、前著3巻に収められなかった群馬に関係の深い県外の城が紹介されています。

群馬とかかわる戦いには、必ず名前の出てくる近県の城、松山城岩槻城、足利城、上田城高遠城など
70を超える城、館が紹介されています。
でも、1冊にこれだけの数が紹介されているということは、城図が中心なので、多くの情報は期待しないでください。

  定価 本体1,800円+税
  あかぎ出版