「おもてなし」ミーティングがあなたのチームを強くする
『１日１０分！「おもてなし」ミーティングがあなたのチームを強くする。』
インフォトップ出版 定価1,500円＋税
タイトルで興味を持った本です。
「おもてなし」力のない私が、こうした本を紹介するのはツライ！
うちの職場で最も欠けている問題を解決していく手がかりを、
とても具体的に説明してくれていそうだったので買って読んだのですが、
なんと地元群馬、湯檜曽温泉の旅館のお話でした。
それも、ただの旅館ではありませんでした。
「じゃらんnet」の「おもてなし部門」東日本で１位を２度獲得。
雑誌「リラックスじゃらん」２００８年７月号の「クチコミ大評判の宿」特集では、
草津、水上、伊香保温泉など競合ひしめく群馬エリア接客部門１位を獲得。
群馬の湯檜曽温泉「なかや旅館」の社長の著書でした。
どんな組織でも、それぞれが思っていること、考えていること、優先したいことなどは
それぞれ違うのだというあたりまえのこと、それが意外と前提とされていない。
そのために多くの組織は、会議を重ねたり、分厚いマニュアルを作ったりしている。
しかし、そうした努力にもかかわらず、組織内の意思統一をはかることはどこも難しいことを知っている。
著者は、自らの体験を通じて、いかなる立派なマニュアルにも表現できない
「人間力」を高めることこそが、すべてにとって重要でることを知る。
それを実現するには、繰り返し行われるミーティングでつちかわれる意識・企業文化こそが大事であると。
こうしたチーム力をつけるためには、優秀な社員がいれば良いというものではない。
顧客に接する者すべての足並み、考え方、姿勢がそろっていなければ意味がない。
そのために、著者はベテラン社員が逆に障害になってしまうことも経験する。
20回で壁にぶつかり
50回で「文化」ができ
150回で現場が自発的に動き始め
300回で最強のチームができあがる。
伊香保温泉の皆さんはもとより、組織を通じて仕事や活動をされているすべての人々におすすめできる本です。
今は、この本が出たばかりで話題も沸騰している最中と思われますが、
もう少し時間がたってほとぼりが冷めたころに、ぜひ行ってみたい旅館です。
なにも黒川温泉にまでいかなくても、身近にすばらしいところがたくさんあるのは嬉しい。
