「風と土と汗と涙」
北海道へ行ってきました。
札幌へ個人的な仕事の用事ができたので、それにあわせて新学期準備の忙しい時期ですが休みをとって、
函館、小樽、札幌へと強行してきました。
行きは憧れの寝台列車で函館まで。
五稜郭などへ行けるのを楽しみにしていたので、出発前に吉村昭の『幕府軍艦「回天」始末』(文春文庫を読みなおしながら行く予定でしたが、その本は出発直前の風呂のなかで全部読み終えてしまいました。
そこで急きょ、代わりの本を探したのですがすぐに思い浮かばず、手元にあった酒井大岳さんの『りんりんと生きる』(家の光協会)を持って出ることにしました。
その中に大岳さんが、えらい坊さんになっちゃいけないという戒めをうけるくだりがあるのですが、
そこに
「風と土と汗と涙をたっぷりふくんだ坊さんになれ」
といったような表現がありました。
人は偉くなってはいけないという話自体にも、とても共感させられたのですが、
この「風と土と汗と涙をたっぷりと含んだ」ということば、
よく考えると実にうまい表現だと思いました。
「風」、それは大自然の風を第一に考えたものと思われますが、同時にこの風とは
「変化」を意味するのだと思います。
自然の変化、社会や時代の変化です。
それに対になって「土」というものが、
自分の立ち続ける変わらない大地、根を張る場所。
あるいはあらゆる恵みの元である大地。
つぎの「汗」は、その大地を耕す労働の汗。
自分の手と足と頭で働きかけることの汗。
そして「涙」は、他人の痛みがわかるということ。
この四つで大事なことすべてが尽くされています。
と、思っただけでなく、
これはまさに、これから踏み入れる「北海道」そのものだと感じました。
厳しい自然と闘って、汗を流して開拓を続けてきた人びとの歴史。
北海道ほど、この表現がぴったりの地域はない。
これは、札幌の会合で絶対に使えるフレーズだと思ったのですが、
残念ながら話しだしたらこのことは言いそびれてしまいました。
でも、これからもきっと私にとっては大事な使い続ける表現になると思います。
「風と土と汗と涙」
旅の詳細は、私の個人ブログ「かみつけ岩坊の雑記帖」の方に書きます。
札幌へ個人的な仕事の用事ができたので、それにあわせて新学期準備の忙しい時期ですが休みをとって、
函館、小樽、札幌へと強行してきました。
行きは憧れの寝台列車で函館まで。
五稜郭などへ行けるのを楽しみにしていたので、出発前に吉村昭の『幕府軍艦「回天」始末』(文春文庫を読みなおしながら行く予定でしたが、その本は出発直前の風呂のなかで全部読み終えてしまいました。
そこで急きょ、代わりの本を探したのですがすぐに思い浮かばず、手元にあった酒井大岳さんの『りんりんと生きる』(家の光協会)を持って出ることにしました。
その中に大岳さんが、えらい坊さんになっちゃいけないという戒めをうけるくだりがあるのですが、
そこに
「風と土と汗と涙をたっぷりふくんだ坊さんになれ」
といったような表現がありました。
人は偉くなってはいけないという話自体にも、とても共感させられたのですが、
この「風と土と汗と涙をたっぷりと含んだ」ということば、
よく考えると実にうまい表現だと思いました。
「風」、それは大自然の風を第一に考えたものと思われますが、同時にこの風とは
「変化」を意味するのだと思います。
自然の変化、社会や時代の変化です。
それに対になって「土」というものが、
自分の立ち続ける変わらない大地、根を張る場所。
あるいはあらゆる恵みの元である大地。
つぎの「汗」は、その大地を耕す労働の汗。
自分の手と足と頭で働きかけることの汗。
そして「涙」は、他人の痛みがわかるということ。
この四つで大事なことすべてが尽くされています。
と、思っただけでなく、
これはまさに、これから踏み入れる「北海道」そのものだと感じました。
厳しい自然と闘って、汗を流して開拓を続けてきた人びとの歴史。
北海道ほど、この表現がぴったりの地域はない。
これは、札幌の会合で絶対に使えるフレーズだと思ったのですが、
残念ながら話しだしたらこのことは言いそびれてしまいました。
でも、これからもきっと私にとっては大事な使い続ける表現になると思います。
「風と土と汗と涙」
旅の詳細は、私の個人ブログ「かみつけ岩坊の雑記帖」の方に書きます。