内山節エッセンス 「里」という思想 と今度の新刊
一年の半分あまりを群馬県の上野村で暮らす哲学者、内山節さんの『「里」という思想』(新潮選書)のエッセンスをまとめた動画です。
ふつう要約されたものは、なかなか真意が伝わりにくいものですが、
こうした動画は、必要な事が十分伝わってきます。
いいですねぇ。
ふつう要約されたものは、なかなか真意が伝わりにくいものですが、
こうした動画は、必要な事が十分伝わってきます。
いいですねぇ。
ちょうどこの動画と似たような企画の本が出ました。
写真家である秋月岩魚さんの企画提案による本
文 内山節 + 写真 秋月岩魚 『自然の奥の神々 哲学者と共に考える環境問題』
宝島社 定価 本体1,300円+税
最初にこの本の予告情報を見た時は、ようやく内山さんの趣味の釣りを中心にした本が出たのかと思いましたが、違いました。
本書で使われているのは、自然写真といっても抽象度の高い写真を多く使用し、内山節さんの文章を読む読者の思考を妨げないような編集になっています。
個人的には、もう少し具体的な上野村などの風景を入れても、思考の妨げには決してならないと思うのですが、取材経費を節約して手持ちの作品から集めたのかな、なんて思ったりしてます。
でも、上記動画と同じように、内山さんの思想を要約したような構成でありながら、十分にその内容は伝わってきます。もちろん、もう少し具体的な内容を盛り込んでもらったほうが説得力は増すのですが、多くの人に広く伝える方法としては、格好の本といえるかもしれません。
印刷技術の進歩もありますが、カラー写真入りでこの値段ですから。