~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

原発で暮らす避難者たち!?

週刊金曜日の4/22号に
「まさか!原発で暮らす避難者たち
 宮城県や女川町はなにをしているのか」
という驚くべき記事がありました。
イメージ 1

3月11日の大震災直後、女川原子力PRセンターに孤立した住民が集まったが、水道や暖房が止まったため、電気も水も生きていた原発内の体育館を人道的配慮で解放したという。

「最大360人いたが、今は約160人。津波で家を失った人もおり、今後の対応は自治体と相談している。建物自体は頑丈だし、食料の手配などを協力している」(東北電力広報地域交流部)


この記事は、こんなことでいいのかと問う内容になっていますが、私としては、
福島第一原発などよりも遥かに震源に近い女川原発が、どうしてこんな状態でいられるのか、今の福島第一原発惨状と比較すると、信じられない思いがします。

どちらも安全性が疑われている沸騰水型(BWR)原子炉ですが、東北電力東京電力では、施設全体のプラント設計の考え方に違いでもあるのでしょうか?

もちろん、女川原発も決して安全であったわけでも、今、安全が保証されているわけでもありません。


4月7日深夜、宮城県沖を震源とした地震が発生したとき、
東北電力によると、東日本大震災で全3基が停止中の女川原発宮城県女川町、石巻市)は7日深夜の地震後、点検中の1回線を除く外部電源4回線のうち3回線が遮断され、残った1回線で原子炉などの冷却を継続した。ただ使用済み核燃料貯蔵プールの冷却系統が自動停止し、再起動するまで最大1時間20分間、冷却機能が一時停止していた〉(『河北新報』4月9日付)


本来、絶対安全がうたわれていた原子力施設が、その言葉通りなのであれば、確かにこうした災害時こそ、最も安全な場所として住民の避難先となることも理にかなっている。

もし、原子力発電を今後とも安全性技術の向上などで継続しようと考えるのならば、まさに女川のように、原子力施設こそが最も安全な場所として避難先にされるべきであり、また緊急時に対応した水、食料から通信などの環境も最も整った場所として活用されるべきでしょう。

皮肉とも矛盾ともとれる現実が、今、女川で起きているらしいのですが、
この記事以外に報道資料をまだ見ていません。

なにかご存知の方がいたら、教えてください。