~ここから新しい世界に出会える~正林堂

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私の手作り栞 その5

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今回で「手作り栞」シリーズは最終回。
しおりの作り方を簡単に説明します。

手づくり栞の一番のポイントは、
リボン部分をキレイに、機能的に折り曲げることです。
この技術さえ覚えれば、どんな材料でも「しおり」として簡単に作ることができます。

使用するリボンは、100円ショップ(ダイソー)の贈答用パッケージなどを売っているコーナーの細いリボン。2色2巻のパック(写真)を使用します。

1、まず要領をつかむために、練習用として適当な厚紙にパンチで穴をあけます。
   穴位置の深さは、通常の2穴パンチの奥までいっぱいに挟み込むとちょっと深すぎるくらいに
  なってしまうので、奥にぴったりつけた位置より2mmくらい手前で穴をあけます。

2、そこにリボンを通します。
   リボンの通し方は、はじめに適切な長さに切ってから通す方法と、ロールのまま、端から通していく方法がありますが、長さの調節をするためには、はじめに切ってしまうより、先にリボンを通して、ある程度折り曲げてから、適切な長さに切った方が作業は楽になります。

3、リボンの折り曲げ方
   写真のような硬いリボンでなければ、穴の通しかた、折り曲げ方がどうやってもかまわないのですが、この硬いリボンをあえて使用し、きれいに折り曲げることで、栞として使いやすく、おしゃれなかたちに仕上げることができます。
   そのために、しおりの肩の位置の折り返しは、45度に折り曲げることで、紙と栞がぐらつくことなく固定される役割も果たすことができます。
   実際の手順は、写真を参考に折り曲げてみてください。

4、カットの仕方。
  リボンのカットは長さだけあわせて適当に切ってもかまわないのですが、
  三角になるようにカットして向きを交互に、ハサミ状にしたほうが、
  最終の長さ調節が多少ずれてもそのズレが美しくみえます。

ここまで出来れば、小さな紙片であれば、名刺や展覧会やコンサートのチケット片など、
あらゆるものを美しい栞として残すことができます。
とくに演奏会や展覧会のチケットなどは思い出として保存するうえでも、
ファイルに保存してしまうより、この方法で日常で活用するほうが私は気に入ってます。

5、印刷
万葉東歌栞のようなかたちの印刷は、
パソコンでA4サイズ8枚取りの版下を作成すれば、どのような原稿でも可能です。
一番最初にA4サイズ8枚取りの位置決めに、慣れないと多少苦労しますが、
一度、位置決めしたパターンができれば、様々な原稿で応用作品をつくることができるので、
はじめは面倒でも、是非トライしてみてください。

6、カット
 印刷したら、あとはカットするだけですが、
 このカット作業も大量にする場合は結構手間がかかります。
 私は、自宅オフィスに手動断裁機を買いました。
 これは、栞専用というわけではなく、簡易製本をするためにも欲しかったので、
ネットで3万円弱で見つけたものですが、
重量もあり、結構場所もとるので、なかなか会社で買ってもらうわけにはいきません。