~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

カスミ食って生きる

かつて煥乎堂のホールで定期的に行われていた
古本市が無くなってしまい残念に思っていたら、
ベイシアの伊勢崎店で、県下の古書店6店による新たな古本市がスタートした。

とてもうれしいことだったが、
残念ながら期間中、新学期前の一番忙しい時期ということもあり
融通のきく休みが無い!

ここのところ時間がなかなかとれず、
ブックオフまわりも久しくしていないので
古書にとても飢えている。
なんとかならないものかと
社長夫婦のいる土曜に、おもいきって5時で早退させてもらうことにした。
なぜかうちの職場内では、私の仕事だけ夜8時以前に帰ることは、
すべて早退というふうに思われてしまっている。

5時に店を急いで飛び出しても
伊勢崎までは1時間以上かかる。

会場は7時で終わってしまうので、見れるのは1時間もない。
目を広角レンズとマクロレンズ交互に使い分けるようにして
急いで会場をひとまわりするだけで7時になってしまう。

それでも、あった、あった。
いや、
あってしまった。

最初に目に飛込んできたのは
小林秀雄の『本居宣長
これはさして希少本でもないが、文庫では読む気がしなかった本で
古書で見つけたらいつかは買う気でいたもの。2,000円也。
それから『榛名山麓の性神風土記』1,000円
『群馬の民間信仰』1,500円、とおさえたら
永岡慶之助の『上州剣客列伝』がみつかった。2,500円也。

長年探し続けている諸田政治の『上毛剣術史』をみつけるが、
欲しいのは中巻のみで、上、下巻は持ってる。
中巻だけのために25,000円はきついのであきらめる。

『町史みなかみ』が函ナシで6,000円
勢多郡誌』が4,000円、これは安い。
町村誌は1万円以下だと安く感じてしまうことが多い。
『北橘村誌』や『利根郡誌』も買いたかったがあきらめる。

こうしたデパート内でやる古本市はカード払いがきくが、
他でお目にかかれないような決定的出会いでもない限り、
限度感のない決済方法はできるだけやめたい。

他に、群馬の人物伝関係と栃木県史関係の本を含めて
しめて約2万円ほどのお買い物。
地元の古書店の古本市へ行くと決めたときから覚悟はしたものの
毎度、先のことは考えていない。

ただ、大まかな目安で、自分の両腕でかかえられる程度の量でないと
何を選んだか1冊1冊の選択が甘くなり、無駄買いをしてしまうことが多い。
セットものや、単品で特別高価なものでもない限り、
両手で抱えてさらに顎で押さえるくらいになってしまうと、ちょっと危ない。

と言っても、
これがために餓死するわけではないから、大丈夫。
ここからがオレの特技、
霞食って生きる!