~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

みんな、何が忙しいというの?

この時期、3月は知り合いの皆さんたち
15日までの確定申告や
年度末決算に追われていたりするせいか、
やたら、休養や冬眠宣言をしているひとが多い。

私も1月から4月の間が仕事の最も稼ぎ時で
なかでも3月が肉体的疲労のピーク時でもある。


でも・・・、
いったい、
みんな何が忙しいというの?

仕事をしている者であるならば、
忙しくなることこそが、稼ぐということの条件。
そもそも忙しくない仕事など
もともと褒められたものではない。

忙しくなって限界に近づいて初めて
人を増やしたり、事業規模を拡大したりすることが
可能になるのに。

時間ほど万人に平等なものはない。

どんなに優秀な人でも
その時にできることはひとつ。

仕事の出来る人達をみていると
必ずしもそのスピードが速い人ばかりではなく、
段取りがしっかりしている人の方が多いような気がする。

ToDoリストは、
今することと、
今しなくても良いことを分けるためにある。

それが出来ていれば
常に、今しなければならないひとつのことにだけ
集中すればよい。
それが終わったらリストを見て
次の作業を思い出して始める。

そして、ひとつの作業を
出来るだけ分割して、
1時間なり、5分なり
小さい単位で区切って行なうことが大事。

私は仏教の刹那の考えが好きだが、
今、この瞬間にのみ自分の実態はあるのだから、
この瞬間にのみ集中する生き方をしたい。

「忙しい」という字は
「心を亡くす」と書くと誰かが言っていたが、
今、出来ることは常にひとつなのに、
あれもこれも、
かれかこれか、と
気持ちが交錯してしまっているから
そう見えてしまうだけで
今やれることは、常にひとつなんだと。

・・・と、
思ってはいてもなかなか出来ないのが日々。


でもこの原則をわきまえていれば、
どっと何かが一度に襲ってきても
今のコレ、
次のコレ、
と着実に対応はできる。

次々に襲ってくる雑用に
勇気を持って身を投げ出せる!

だからー、
みんな忙しい!なんて言わないで
遊んでよー。



目標に向って努力せよ!
ではなく、
目標が決まったら、それに必要な
今のひとつの作業に集中しよう!
ということの境地。

諦念の悟りは「刹那」にあるのではないかと
ふと思ったので書いてみました。


では・・・・
ボク、今忙しいので
このくらいにしておきます。