~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

この胸の奥の何か熱いもの

毎度、自分の手には負えないテーマに首突っ込んでしまって後悔してますが、
コンピュータなどの高度な計算力のある道具が発達すればするほど、
問題は、その機能よりも、それを使うものの意思、目的如何が大事であることが
いろいろな場面で実感として感じられるようになってきた思いがします。

脳そのものの発達も大事ですが、現実には、
脳のどの部分をどれだけ活用するかどうかのほうが
はるかに大きな意味を持っている。

これは、意識の集中度とともに、
そこに血液や酸素を積極的に送り込むことによってこそ実現できることです。
ひとはだれしも頭を集中して使っていると、
部屋のなかをウロウロ歩き回ったり、
貧乏ゆすりをしたりして、
脳に不足した酸素を一生懸命送り込もうとします。

その意味で
前に書いた、第二の心臓(血管)と
第三の心臓(足)のはたらきをともなってはじめて
心臓トータルのはたらきが成り立つしくみをよく理解するべきだと思うのです。

脳のうまい活用、正しい思考といったことを考えたとき
昔、気功の先生から、
「考えるな!
まず、自分の思いどおりに動く健康なからだをつくれ!
今のオマエは、からだが思うように動かないから、
堂々巡りの思考を繰り返してばかりいて良い結果が出せないのだ。
思ったとおりに動く健康なからだが出来れば、
ひとは悩むことなんてなくなるんだ。」
といったようなことを厳しく言われたことを思い出す。

だから「本なんか読むな!」と。

そしてオレの言っていることは、この本を読めばわかると
その先生の書いた本を薦めてくれた。

心臓のはたらきが、自分の意識の変化によって
簡単に活発になったり停滞したりするわけではない。
しかし、心臓がら送り出される血液の流れは、
自分のからだのつくり方や意識の持ち方で大きく変わる。

わたしは、ここにこそ、大脳以上に
「こころ」を担っている大切な構造がありのではないかと思っている。

血液がスムーズに流れようが流れまいが
心臓は、命ある限り休むことなく一定のエネルギーで働き続けてくれる。

この不滅のエネルギーこそ、神秘の世界であるが、
この根源のエネルギーを、そのからだ全身が活かそうとしているかどうか、
その脳が活用しようとしているかどうかということが根本で、
心臓から送りだされるエネルギーそのものは、
すべての生命は完璧な状態で必ず持っている。


このことで思いだされるのが
童門冬二の『上杉鷹山』という本のなかのある有名なエピソードです。


(執筆途上)