~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

車が売れない時代、GT-Rの挑戦

車が売れない時代になっている。
単にガソリン代の高騰にともなう需要の低下だけでなく、
若者の車離れが激しいという。

今週のテレビ東京「ガイヤの夜明け」で
日産GT-Rの極秘開発プロジェクトの過程が、
厳密な取材秘密保持の協定のもとに記録され放映された。
面白かった。

700万円代の価格で、ポルシェよりも速い車をつくる!
チームが技術の壁に挑む姿はとても興味深かった。

なかでも、私にとって技術面以上に印象に残ったのは、
群馬日産高崎営業所の営業マンがお客さんから言われた一言にずっと引っかかっているくだり。

お宅の営業の接応、決して悪くない。いいですよ。
でも、20年前の営業に比べると、
車が好きだ!
日産車が好きだ!
って気持ちがちょっと弱いような気がする。

表現は私の記憶で正確ではありませんが、そんなようなことを言われたという。

また、今の時代の車は家電製品みたいだ、
とも言われる。


そんな時代に、
車の魅力ってなんだろう?と
いったいそこまでの性能が必要なのだろうかとの疑問も出ながら
トコトン走る車の魅力を追求して完成したのが
今年のGT-R。

語るに足る車を追求した日産の挑戦。


1回だけの試乗でもいいから
乗ってみたいねー。
確かにポルシェよりも、魅力溢れる車という印象は強かった。




でも、この車業界のジレンマ、
車業界だけでなく、すべての業界に共通しているようにも思えた。

皮肉られた家電製品といったら
現代の市場を引っ張る花形産業で、
次から次へと魅力ある商品が売り出されているように見えますが、
皆効率を追及しつくした「洗練?」された似たようなものばかり。

なんか、もっとゴツゴツしたもので、
ぶっ飛んだ商品って出来ないものかな~?

データから極める性能ではなく、
オレ、これが好きでたまんないんだよーって思わせるようなもの。

個人的にはシトロエンみたいな世界。

なんか、どの会社もブランド力を追及していながら
みんな似たようなものになってしまうのは、どうしてだ!

会社のプロジェクト自体、
どれもそれなにり結構ロマンのある世界だと思うけど、
な~んか違うぜ。

売上を伸ばしていても、
かつての本田技研と今の本田技研は違う。



まあ、
他人の業界のことを言う前に

この店の店員は
本が、
好きで、好きで、たまんないんだよ、
ってな雰囲気のある店、

つくってみたいな~。