アナログ最後の砦・つづき
電子ブック明日の姿
電子辞書が普及した大事な要因は、
アナログデータを単純にデジタル化したというだけのものではなく、
デジタル化によってどのような新しい世界が開けるかということが
具体的に理解されたことにあるのだと思います。
膨大な紙の辞書何十冊分が薄い電子辞書のなかに入っているというだけでなく、
検索機能(辞書横断検索なども含む)、
履歴機能
辞書間のジャンプ機能、
手書き入力(漢和で威力発揮)
音声機能(英和・古語で威力発揮)など、
紙では考えられない様々な可能性が開けたことで、
紙辞書で引くことの意義を訴えている先生たちが
結果的にどんどん取り残されていくような実体が現われてきたといえます。
このようなデジタルならではの機能がたくさん進化することで、
おそらくほとんどのアナログ神話は、悲しくも打ち破られていくのだと思います。
これは、いくら理論上で可能性が語られても、
現実のハードのモデルと具体的な活用事例が積み重ねられないと
なかなか新しい物好き以上の人々へは普及しない。
この辺はやはり、予備校、教材業者などが先陣をきっていくのだろうと思われる。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/22/news111.html
電子書籍端末「Kindle」 黒船化する?しない?
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0711/22/news064.html
もう少し、その具体的な姿をここに転記しておこう。
米Amazon.comは11月19日、電子書籍リーダー「Amazon Kindle」を発売した。
3Gデータ通信方式のEV-DOに対応し、書籍やブログ、雑誌や新聞などをPCなしで直接ダウンロード可能。
電子インクを使用した高解像度の画面はバックライトを使用しておらず、太陽光の下でも実際の紙面を読む感覚で読めるという。
解像度は600×800ピクセル(167ppi)でモノクロ4階調。
サイズは7.5×5.3×0.7インチ(19.05×13.46×1.78センチ)、
重さ10.3オンス(292グラム)で、一般的なペーパーバックの書籍より軽量。
価格は399ドル。
対応書籍はAmazon.comの「Kindle Store」で購入可能。
既に9万冊以上の書籍を取り扱っている。
ジェフ・ベゾスCEOはKindleについて、「通常の書籍を超えるものにしたかった」とコメント。
「Kindleはワイヤレス接続が利用できる。
寝室でも電車に乗っているときでも、本のことを思いついたら、60秒もしないうちに手にすることができる」とアピールしている。
ベストセラーもダウンロード可能
Kindle本体には書籍約200冊分を保存できるほか、SDメモリーカードも追加可能。
購入した書籍はAmazon.comでもバックアップする。
辞書「New Oxford American Dictionary」やWikipediaをネットワーク経由で利用でき、QWERTYキーボードで語彙の検索が可能。
また、Kindle Store内や購入した書籍内の検索ができ、書籍にメモを付け加えることもできる。
文字サイズが変更可能で、自動的なしおり機能も備える。
バッテリー持続時間は、ワイヤレス接続の待ち受けにした状態で2日間、ワイヤレスをオフにした状態での読書なら1週間以上。ソフトウェアのインストールなどは不要で、購入後すぐに利用できる。
ネットワーク接続料金は無料で、通信プランへの加入なども不要。
最新のベストセラーを含む9万冊以上の書籍のほか、New York TimesやWall Street Journalなどの新聞や雑誌、BoingBoingやTechCrunchなどの人気ブログも扱う。
購読料金は、新聞が月額5.99~14.99ドル、雑誌は1.25~3.49ドル、ブログは0.99ドル。新聞は毎朝Kindleに自動配信され、雑誌やブログも最新号が自動配信される。
(以上ITmedia Newsより)
ネットワーク接続料金無料で、すぐ使えるのはうれしい。
日本語コンテンツが増え、自分の希望するような内容が入手できるのであれば、
すぐ買い、かもしれない。
これに、これからどんな機能が加わり進化していくのだろうか。
やはりここでも電子辞書の例をみると、
検索、ジャンプ機能が意外と重要なのではないかと感じる。
大事なのは、紙データをPDFなどにしたものではなく、それぞれがきちんとした文字データとして検索にかかり、且つ関連項目へジャンプしていけることが、とても重要なのだと思う。
ほかに、私が個人的に最も期待したいところは、
今、絶版本がオンデマンド印刷技術などによって、昔に比べたらかなり安く手軽に買えるようになってきたが、それがこの電子ブックの普及によって、
印刷、製本にまわすことなく、ダイレクトに手元にダウンロードすることができれば、
さらにかなり安く入手できるようになることが予想される。
そう贅沢な望みでなく、今、オンデマンド印刷可能な本を
電子ブックにダウンロードさせてくれるだけでいい。
また、ダウンロードサービスの延長としては、
CDなどで実現した返却不要のレンタルサービスがあるように、
つまり、デジタル版の貸し本業の復活も考えられる。
ああ、またしても、
アナログ感覚を現実が追い抜いていく。
電子辞書が普及した大事な要因は、
アナログデータを単純にデジタル化したというだけのものではなく、
デジタル化によってどのような新しい世界が開けるかということが
具体的に理解されたことにあるのだと思います。
膨大な紙の辞書何十冊分が薄い電子辞書のなかに入っているというだけでなく、
検索機能(辞書横断検索なども含む)、
履歴機能
辞書間のジャンプ機能、
手書き入力(漢和で威力発揮)
音声機能(英和・古語で威力発揮)など、
紙では考えられない様々な可能性が開けたことで、
紙辞書で引くことの意義を訴えている先生たちが
結果的にどんどん取り残されていくような実体が現われてきたといえます。
このようなデジタルならではの機能がたくさん進化することで、
おそらくほとんどのアナログ神話は、悲しくも打ち破られていくのだと思います。
これは、いくら理論上で可能性が語られても、
現実のハードのモデルと具体的な活用事例が積み重ねられないと
なかなか新しい物好き以上の人々へは普及しない。
この辺はやはり、予備校、教材業者などが先陣をきっていくのだろうと思われる。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/22/news111.html
電子書籍端末「Kindle」 黒船化する?しない?
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0711/22/news064.html
もう少し、その具体的な姿をここに転記しておこう。
米Amazon.comは11月19日、電子書籍リーダー「Amazon Kindle」を発売した。
3Gデータ通信方式のEV-DOに対応し、書籍やブログ、雑誌や新聞などをPCなしで直接ダウンロード可能。
電子インクを使用した高解像度の画面はバックライトを使用しておらず、太陽光の下でも実際の紙面を読む感覚で読めるという。
解像度は600×800ピクセル(167ppi)でモノクロ4階調。
サイズは7.5×5.3×0.7インチ(19.05×13.46×1.78センチ)、
重さ10.3オンス(292グラム)で、一般的なペーパーバックの書籍より軽量。
価格は399ドル。
対応書籍はAmazon.comの「Kindle Store」で購入可能。
既に9万冊以上の書籍を取り扱っている。
ジェフ・ベゾスCEOはKindleについて、「通常の書籍を超えるものにしたかった」とコメント。
「Kindleはワイヤレス接続が利用できる。
寝室でも電車に乗っているときでも、本のことを思いついたら、60秒もしないうちに手にすることができる」とアピールしている。
ベストセラーもダウンロード可能
Kindle本体には書籍約200冊分を保存できるほか、SDメモリーカードも追加可能。
購入した書籍はAmazon.comでもバックアップする。
辞書「New Oxford American Dictionary」やWikipediaをネットワーク経由で利用でき、QWERTYキーボードで語彙の検索が可能。
また、Kindle Store内や購入した書籍内の検索ができ、書籍にメモを付け加えることもできる。
文字サイズが変更可能で、自動的なしおり機能も備える。
バッテリー持続時間は、ワイヤレス接続の待ち受けにした状態で2日間、ワイヤレスをオフにした状態での読書なら1週間以上。ソフトウェアのインストールなどは不要で、購入後すぐに利用できる。
ネットワーク接続料金は無料で、通信プランへの加入なども不要。
最新のベストセラーを含む9万冊以上の書籍のほか、New York TimesやWall Street Journalなどの新聞や雑誌、BoingBoingやTechCrunchなどの人気ブログも扱う。
購読料金は、新聞が月額5.99~14.99ドル、雑誌は1.25~3.49ドル、ブログは0.99ドル。新聞は毎朝Kindleに自動配信され、雑誌やブログも最新号が自動配信される。
(以上ITmedia Newsより)
ネットワーク接続料金無料で、すぐ使えるのはうれしい。
日本語コンテンツが増え、自分の希望するような内容が入手できるのであれば、
すぐ買い、かもしれない。
これに、これからどんな機能が加わり進化していくのだろうか。
やはりここでも電子辞書の例をみると、
検索、ジャンプ機能が意外と重要なのではないかと感じる。
大事なのは、紙データをPDFなどにしたものではなく、それぞれがきちんとした文字データとして検索にかかり、且つ関連項目へジャンプしていけることが、とても重要なのだと思う。
ほかに、私が個人的に最も期待したいところは、
今、絶版本がオンデマンド印刷技術などによって、昔に比べたらかなり安く手軽に買えるようになってきたが、それがこの電子ブックの普及によって、
印刷、製本にまわすことなく、ダイレクトに手元にダウンロードすることができれば、
さらにかなり安く入手できるようになることが予想される。
そう贅沢な望みでなく、今、オンデマンド印刷可能な本を
電子ブックにダウンロードさせてくれるだけでいい。
また、ダウンロードサービスの延長としては、
CDなどで実現した返却不要のレンタルサービスがあるように、
つまり、デジタル版の貸し本業の復活も考えられる。
ああ、またしても、
アナログ感覚を現実が追い抜いていく。