~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

内山節講演会「修験道からみた近代」

昨日、以前紹介した「ゆいの家」での内山節さんの講演に行って来ました。
毎度、内山さんの講演となると、遠くから来るファンも多く、
今回も青森や新潟から来てくれた参加者もいました。

知人のソラリスさん、寅さん、その友人のIさんや、佐々木さん、
昔勤めていた店のつながりのT書店H店の店長さんなど
馴染みの顔もたくさん。
またどこかの会場で私のことを覚えてくれていた人もいたりで、
世の中、つながるとことはみんなつながっている。

今回は月夜野町の本職の山伏修験者、円信さんが参加してくれることが
期待されていたのですが、都合で残念ながら来れず、
群馬現役修験道の復活の橋渡しは、私が代理で内山さんに伝える立場になった。

円信さんとは、今度ロックバンドをいっしょにやろうということにもなっているので、
またそのうちに機会ももてることを期待している。


参照ページ
「かみつけの国 本のテーマ館」内
「山伏と修験道http://kamituke.hp.infoseek.co.jp/page168.html


今回の講演は「ゆいの家」の内山さんの前回の講演の続きの性格のものらしく、
前回の内容で修験道の話題が多かったことに関心が高かったため、今回
修験道」であらてめて講演をしてもらうことになった模様でした。

予想以上に修験道の基礎的な知識や、歴史的な全体像まで丁寧に話してくれたので、
単独の講演会としても、とてもまとまりのあるものに思えました。

修験道は、最も日本的な特徴をそなえた信仰心、
神道、仏教などをごちゃ混ぜに混在した宗教であるばかりに、
国家神道の一本化をはかる明治政府から徹底弾圧をされる立場になった宗教。

この修験道こそ、日本人の自然と人間の関係を支える精神的支柱として
最もふさわしいし姿を持っていたといってもよいのではないか、
そんなような話の流れでした。

「近代化」の名のもとに、私たちが失ってきたもの
すでにそれを簡単に取り戻せるような時代に私たちは生きていない。

しかし、大事な何を失ってしまったのか
そのことについても、
わたしたちの間では、まだ十分語られてはいない。

そんな問いかけを内山さんはずっと続けています。


来週、2月3日(日)には、
参加している戸田書店榛名店さんの後援する次の内山さんの講演会がある。
はまゆう山荘にて
テーマは内山さんの最新刊
『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』
のタイトル。

本書は今回の公演内容とも一部重複する部分もあるので
次回に紹介を書きます。