~ここから新しい世界に出会える~正林堂

渋川市の書店「正林堂」からお店の企画、本の紹介、地域の情報などを気ままに発信します。

オンデマンド印刷書籍が身近になる日

読売新聞 ‎2009年9月17日
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/cnet/20090917-OYT8T00750.htm

「Espresso Book Machine(EBM)」のメーカーであるOn Demand Booksは米国時間9月17日、パブリックドメインのデジタル書籍を集めたGoogleのライブラリにアクセスし、EBMで利用するための許可を得たことを発表するとみられている。EBMは300ページの書籍を4分間で印刷し、カバーを付けて製本することができる。価格は構成によって7万5000ドル~9万7000ドルで、主に世界の大学や図書館、公共施設などに設置されている。



零細書店にとってもこれはうれしいニュースとみました。

7万5000ドル~9万7000ドルというと、公共機関でなければ手が出ない設備ですが、たった4分で印刷、製本するほどの高性能でなくてもよい。

30分から1時間くらい(それ以上かかってもOK)かかっても上出来なので、ダウンバージョンした普及版の機器が開発されて、オフィス用コピー機が100万から200万円の相場からして3~400万円程度のものになってリースがくめれば、一般書店でも店頭におくことが可能になる。

グーグルの場合は著作権切れの作品のサービスですが、きちんと著作権を払い印刷するサービスも可能であると思います。

またペーパーバック仕様にこだわらず、高齢者向けに拡大印刷製本サービスなどが出来れば、
多少割高でも需要は一気に広がると思う。

店頭に在庫をおかず、物流コストもかけずに、ネット上で十分中身を確認してからその場で印刷製本するサービス、5年くらいのうちに日本で進化したかたちで普及しないだろうか。

大半の情報が、紙である必要がなくなり消えていく時代に、とても大事なシステムだと思いました。